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高温のコーヒーは、癌の発症リスクを高めます!

高温のコーヒーは、癌の発症リスクを高めます!

 

 

 熱い茶やコーヒーの温度が65度以上の熱い茶を飲むことを好む人は癌の発症の可能性が、90%増加する。原因は、熱い飲み物が食道の内膜を長年にわたり繰り返すことで、がんが発生している可能性があるらしいので、コーヒーを飲まれる前には、少しさまして容器の温度を確認したい。具体的には、コーヒーの甘味を感ずる温度は、50~40度程度と聞くので、保温ポットの温度での保温温度は、65%以下が望ましいことになる。

 

詳しくは、以下専門家のデータを参考にされたい。

 

 

熱い食べ物や飲み物は、ほぼ確実に食道がんの発生リスクを高めます。

これは、熱い飲食物により食道の粘膜細胞が傷つけられるためと考えられます。熱いものを熱々のまま口にすることは避け、ある程度冷ましてから口に運ぶ習慣をつけることが大切です。

 

細胞が修復・再生する過程で突然変異を起こし、がんが発生

科学的根拠に基づいた「日本人のためのがん予防法」(国立がん研究センター)では、熱い食べ物や飲み物が食道がんの発生リスクを高めることは「ほぼ確実」と評価しています。また、国際がん研究機関(IARC)も、非常に熱い飲み物は「ヒトに対しておそらく発がん性がある」と2016年に評価しています。

 

食道は、のどから胃の入り口までを結ぶ臓器で、口から入ってきた飲食物は食道の内壁に直接触れることになります。食道の内壁は粘膜で覆われていますが、熱い飲食物が高温のまま入ってくると、粘膜はやけどを起こしているのと同じ状態となります。

 

やけど、つまり炎症が起こると、食道の細胞の遺伝子が傷つけられるため、細胞は修復・再生をしようとします。この修復・再生の過程で細胞が突然変異を起こし、がんが発生すると考えられています。通常は、がん細胞ができても免疫の働きで排除されますが、細胞の再生回数が増えたり、リスクの高い生活習慣が重なったりすると、がん化が起こりやすくなります。

 

実際に、ブラジル南部やウルグアイでは、かなり高温のマテ茶を金属製のストローを使って飲む習慣がありますが、これらの地域では咽頭がんや食道がんの患者が多いことがわかっています。また、日本でもかつて、和歌山県と奈良県で食道がんの患者が多いのには、熱い茶粥を食べる習慣が関係しているのではないかと考えられていました。

 

 

井上 真奈美 先生

1990年筑波大学医学専門学群卒。1995年博士(医学)取得。1996年ハーバード大学公衆衛生大学院修士課程修了。愛知県がんセンター研究員、国立がんセンター室長、東京大学特任教授等を経て、現在、国立がん研究センターがん対策研究所予防研究部部長。専門分野はがんの疫学と予防。

https://kenkousupport.kyoukaikenpo.or.jp/support/03/20220121_1.html

「全国健康保険協会ホームページ」参照

 

 

 

 

寒い季節のあたたかい飲み物は、体も心も温まり、ほっと安らぐものです。

しかし、非常に熱い飲み物については、国際がん研究機関(IARC)で、以下のような注意喚起がされております。

 

65℃以上の非常に熱い飲み物は、食道がんのリスクが高まる。番茶、ほうじ茶、紅茶、コーヒーなどは、90℃前後の高温で飲む場合も多いです。非常に熱い飲み物や食べ物は少し冷ましてからとるようにしましょう。

 

IARCは、コーヒーやマテ茶そのものに発がん性があるわけではない。コーヒーの飲用で、肝臓や子宮内膜がんの発がんリスクが低下する。というデータも公表しております。紅茶アツアツな飲み物や食べ物には少し注意しながら、日々の食生活を楽しんでいきたいものです。

 

https://www.maff.go.jp/j/syouan/syoku_anzen/baransu/r0212/hot.html

消費・安全局消費者行政・食育課 参照

 

 

※ポットコーヒーのご注意※ 

 

保温ポットでの、ドリップコーヒーの日持ちは、「美味しく飲める時間」は、実体験だと6時間くらいまでなら飲めるように思います。

特に、口をつけた飲みかけのコーヒーや水筒に入れたコーヒーは、菌が繁殖しやすいので必ず当日中がよい。

また、雑菌の繁殖を防ぎ美味しく飲むには、オキシクリーンが最も効果を発揮する40℃から60℃のお湯にオキシクリーンを溶かして、6時間ほど浸け置きするとよい。